タイのミリタリーマニア御用達の本格的ミリタリーショップ3選

お仕事の関係上、タイへは年に複数回渡航する筆者だが、そのついでに小まめにタイ国内のミリタリー情報を収集している。そんないくつかあるミリタリーネタから、今回はバンコクから割りと手軽に行けるタイのミリタリーマニア御用達のミリタリーショップをとりあえず3つご紹介しようと思う。

カオサン周辺の安宿街付近にあるミリタリーショップ

お約束のカオサン周辺エリア。バンコク市内でミリタリーアイテムなどを手っ取り早く探すのであれば、バックパッカーの宿泊施設で有名なカオサン通りの付近にミリタリーショップが集まっているエリアがある。きちんとして店舗で運営しているミリタリーショップもあるのだが、屋台でミリタリーアイテムを販売する姿がいかにもタイらしい。

ただ、このミリタリーショップが集まるエリアには、米軍などの外国軍の本物の入手は困難で、仮に販売していたとしても日本の販売価格と同等か、むしろそれよりも高い場合が多い。肝心のミリタリーアイテムは中国製のキャンプ用品的なものがほとんどで、ミリタリーは色と雰囲気だけなのが、このエリアの実情だ。ここで購入するのであれば、日本のヤフオクで購入するほうが、安く品質の良い中国製を入手することができる。

このエリアでは、タイ陸軍の装備やタイ警察の装備が安い値段で入手できるのが魅力。ちなみに、ここで販売されているタイ掲載の帽子や手帳、手錠、警棒、ホルスターや制服などは実物と同じものが販売されている。もちろん合法での販売となっているので安心してほしい。

また、このミリタリーアイテム販売エリアから少し離れたチャイナ・タウン方面に銃器のお店が並ぶエリアがある。このエリアにも、ミリタリーアイテムを売る店が複数営業をしている。こちらはわりとレアな米軍モノを販売しているが、休みが不定なことあり事前に開店確認電話が必要だ。

ここエリアには拳銃や銃器類のパーツの販売店が数多く軒を連ねている。もちろん本物の拳銃や小銃類だが、外国人である我々は原則的に購入する事はできない。ただ、ウィンドウショッピングはできるので、店頭で拳銃を見ながらワクワクするのはOK。ミリタリーマニア的には、ここがタイでもっとも注目度の高い観光エリアになってしまうに違いない。

本当は、バンコク市北側にも小さいながらも本格的なミリタリーショップ(米軍払い下げ専門店)があるという情報を入手しているのだが、2016年12月の時点ではまだ訪れることができていない。次回タイへ訪れた際には、是非訪れてみたいと思っている。

現在タイ王国は軍政下にあるので、この地域で購入したタイ国軍や警察の制服や装備は不要な誤解を招く場合があります。購入や購入後の運搬には十分な注意を払って下さい。

Store military equipment U. S. CAMPING(パタヤ市外)

Store military equipment U. S. CAMPINGは、恐らく日本のミリタリーマニア達がほとんど気が触れてしまう程、ミリタリーマニアの為のお店になってる。お店の入り口、商品ラインアップ、そして匂いまでもが、すでにきちんとビジネス化してしまった日本のミリタリーショップにはない全てが揃っている。ここはそんな魅力的なお店だ。

広めの平屋建て店舗のバックヤードには、ジープなどの部品やフレームが無造作に放置されている。なかには日本国内で入手する事が困難な航空機用パーツなんかもある。「あるとこにはある!」の言葉がピッタリと合うバックヤードた。そのバツクヤード中には、軍用の大量の資材を初め、空軍の輸送機の機体までおいてある始末。ミリタリーファンなら狂喜乱舞する風景が、ここでは普通の日常なのだ。

日本では入手が不可能な銃剣類も、こんなに無造作に店内に置かれていた。お値段はバラバラだが程度の悪いものなら4000円くらいから買うことができる。もちろん日本国内への持ち込みは厳禁だが。

本格的なミリタリーショップや軍用品店が日本国内からどんどん消滅し、いまや絶滅危惧業種といっても過言ではない。トレジャーハンティング的な「掘り出し物ミリタリーアイテム」を見つける感覚を楽しめる。Store military equipment U. S. CAMPINGはそんなミリタリーショップになっている。ただし、お店のご主人は無愛想ですけどね(根はとても気のつくいい人なんですが、人見知りが激しいそうです。)。

近所の人によると、Store military equipment U. S. CAMPING の近くに「世界大戦の時の戦闘機がおいてある」との口コミ情報を得た。なるほど、Store military equipment U. S. CAMPINGのマニアックなミリタリーアイテムの数々を考えれば、近所にそのような施設も十分に納得いく!なんとかその戦闘機ミュージアムなるものを訪問したいと、教えられた場所を2~3時間近所をブラついてみたが結局発見する事はできなかった。ネットでの検索でも、戦闘機ミュージアム的なものが検索結果で表示される事があるが、現場で撮影したと思われる写真のようなきれいな施設は周辺に見当たらなかった。この噂は後日の宿題としたい。

Tang marines(ラヨーン方面)

サタヒップのタイ海軍基地付近にあるミリタリーショップ。バンコクからグググッと南方に(タクシーで4時間くらい)位置するところにあるショップだ。この店は商品展示にとても気を使っていて、20世紀時代の「東京ファントム」とイメージと言えば雰囲気を分かってもらえるだろうか?本物のミリタリーグッズや軍用品をおしゃれに見せる工夫がお店全体を包んでいる。

すべての商品が綺麗に陳列されているが、中国製やレプリカも多い。本物の米軍放出品は商品全体の2割くらいだろうか。しかも実物は程度の良いものが多いので、今回探した放出品店の中では一番高い商品価格設定となっていた。

サタヒップはベトナム戦争中は米軍の中継基地として利用されていたので、ベトナム戦争当時の「ミリタリーアイテムの掘り出し物があるかも!」と期待していたのだが、店頭からは既に姿を消していた。ベトナム戦争当時のアイテムは、ここサタヒップでも沖縄と同様に入手は困難になってた。

ちなみに、Tang marinesがあるサタヒップ海軍基地の周りは、このショップだけではなく、小さなミリタリーショップが点在している。また、周辺のスクラップヤードでは、ミリタリーユーズの資材や軍用車両、UH-1系ヘリコプターなどの廃棄品がちらほらと見ることができる。記憶を頼りにグーグルマップなどで場所を特定しようと努力してみたが、残念ながら発見する事はできなかった。ミリタリーファンならスクラップヤードなどは狂喜乱舞するスポットだけに、ミリタリーマガジンとしても引き続き調査をしていきたい。

あなたもタイ旅行をするときがあれば、ミリタリーショップ巡りをしてみては如何だろうか。旅行そっちのけでお店に入り浸ってしまう危険性があるので注意は必要ですよ!

※※※この記事は、2012年3月にこんちゃねさんブログに掲載されていた記事を、著作者の許可の元でリライト及びブラッシュアップ作業を行いました。※※※

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