東京マルイ 次世代電動ガンシリーズ AK74MNの迫力電動ブローバック!

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今年最後のビックセールである東京マルイ『AK74MN』が12月20日に発売となった。東京マルイが『次世代電動ガン』として市場に送り出してきた話題 の製品だけに、私達ユーザーの注目度も並々ならぬものがあった。そして今、その『AK74MN』が編集部に送られてきたのだ。

剛性重視メタルレシーバー採用でバランスの取れたウェイト

dsc_5099冷たい感触を堪能しながらAK74MNをゆっくりと構えてみる。『軽い!』。これが最初に感じた重量感覚だ。その無骨な外見から感じる印象とと裏腹に非常 に『軽く』感じるのである。これは実際に東京マルイのAK74MNが軽いのではない。実は東京マルイAK74MNの重量は3040gもあり、実銃と比べて も360gしか軽いに過ぎないのだ。これは東京マルイAK74MNが実銃のAKと同様に銃自体のウェイトバランスが上手く取れており、とても扱い易い事を 表している。これならサバイバルゲームで長時間利用しても疲れは最小限で抑えられるかもしれない。年配のサバゲーユーザーには大きくプラスになるかもしれ ない。

細部を見てゆくと、至る所にメタルパーツが多様されており.15年以上前に電動の先駆けとして発売された同社の『東京マルイFA−MAS』を思い浮かべ比 べるてみると、まるで『他社製品』のようだ。あの頃のオールプラで構成されちた電動ガンは、今や実銃に近い重量と質感を備えるまでに進化している。なんと 感慨深い事だろうか。また、同じAKシリーズで兄貴分に当たる『AK−47』と比べてみると、ストックのシャープさにとても目を惹かれた。、もともと AK−47は、ラージバッテリーをストックに収納する為に見た目で分るくらいに実銃と比べて形状が太かった。それを今回は、ミニSバッテリーを上部ハンド カード部に収納する事でAK74のシャープなストックを再現する事に成功している。このあたりは東京マルイ設計陣の機械設計能力の高さが伺える。

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そしてこのストックは折り畳みする事ができるフォールディングストックで、かなり激しく作動させても不安感はまったく感じない程しっかりしていた。リリースボタン、ロックボタンも機械的な遊びは殆どなく、確実にフォールディングストックをロック/キープしてくれている。

新機能のショートリコイル・エンジン

dsc_5119さてAK74MNを捏ねくり回している内に、バッテリーの充電も終了したようなので早速試し撃ちといってみた。ここで東京マルイが『次世代』と自負する ショートリコイル・エンジンを初めて体験する事になる。まずはセミオートでの射撃を体験してみようと、セレクターをセミオートポジションに合わせて引き金 を聞いてみる・・・。

“ヴィン!ガシャン”

と比較的大きなブーロバックの機械音とそこそこの振動がAK74MNを振るわせた。たしかに反動は発生してはいるが、宣伝フレーズである『強烈』とまでは 感じない。続いてフルートで射撃してみるが、こちらはセミオートの時よりも大きな振動が発生しているようだ。が、しかしこちらも『強烈』とまではとても言 いがたい。でもたしかにこの射撃振動は新鮮ではある。撃っていて楽しいのだ。発射に合わせる様にボルトも小気味良く動いていて、ブローバックを体験してい る感じは十分に体験できる。

AK74MNをカラ撃ちして遊んでいると、『今までの電動ガンの反動ってどんなものだったかな』と疑問に思い、東京マルイの89式とM14を引っ張りだし て撃ち比べてみた。やはり撃ち比べると、AK74MNのショートリコイル・エンジンは『電動ガンとしては強烈かな?』とも思い始めた。撃ち比べた射撃反動 の感じレベルだが、普通の電動ガンが1としてマルシンのM−1ガーランド(ガスブローバック)を10とした場合、AK74MNは2ないし3といったことろ だろうか?まあ、単純に基本的な構造スタンスの違う電動とガス・ブローバックを比べても意味はあまりないのではあるが、『反動(リコイル)』の観点から見 ればわたしの感じた反動レベルはこの程度のものに感じた。

つまり、電動ガンとしては強烈リコイルではあるが、他を含めたトイガンの中では大き目の振動ではないか?これが撃ち初めで感じた正直な感想である。ただ、『撃って楽しい』といったコンセプトは十二分に満たしているといえる。実際、小気味いい振動はクセになってしまった。

今後は、このリコイルエンジンをガスブローバックにそれに近づけ・・いや実銃のそれに近づける本格的なショートリコイル・エンジンを東京マルイは開発してくるに違いない。

安定した射撃性能はさすが東京マルイ製品。しかし・・・

リコイルについては『次世代』と銘打っていただけに期待も大きく、少々残念な感想しか感じない状態になってしまったが、マガジンにBB弾を込めて撃って見ることにした。

セミオートで何発か撃ってみるが、こちらは期待以上の安定製と命中精度を提供してくれている。狙った10メートル程先の空缶にパスパスと命中する。続いて フルオートで同じ空缶を狙って引き金を引いたとき、AK47MNの意外な一面、いやリアルな一面と言うべきであろうか、ひとつの特徴とも言える現象が発生 した。それは

“ヴィンバババババー”

dsc_5121と連続で発射されるBB弾が小さい範囲ではあるが散らばるのである。これはバレルやフレームが原因で発生しているトラブルではない。ショートリコイル・エ ンジンが発生させた振動で、実銃と同じように銃身が小刻みにブレているのだ。この実銃同様の意外にリアルな挙動にはちょっと感動してしまった。銃を構える 力を緩めれば緩める程、弾幕は広く散らばっていく。サバイバルゲームでとっさの時に片手撃ちをするユーザーを偶に見かけるが、このAK74MNに限って は、とっさの片手撃ちでは窮地を切り抜けれそうにはない。散らばる弾幕の間から冷静にポイントを定める敵にヒットされてしまう可能性が非常に高いだろう。 実銃同様のファイヤリングポジションを取る事が、AK74MNを上手く使いこなすコツになるのかもしれない。ちなみにAK74MNをしっかりホールドして いれば、フルオート時でもセミオート時と同様の命中制度は十分に確保できるので安心してほしい。

矢継ぎ早に感じた事を書いてみたが、今回の製品について一つ感じる事があったので追記しておく。それはAK74MNで使用している専用バッテリーについて だ。説明書には『ミニバッテリーS専用』と記載されている。実際、そのままでは『ミニバッテリーS』でしか、電動ガンに使用する事はできない。しかし、本 当に簡単な加工で従来のミニバッテリーが利用できてしまうように加工する事が可能なのだ。

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この事について、もしAK74MNの設計上どうしてもSタイプしか利用できないものであれば仕方ない。しかし今回のようにちょっとした加工で従来品を使用できるようになるのであれば、なぜ初めからそのような仕様にしないのか?聊か疑問である。

あるいは、東京マルイがバッテリーの追加購入で売上を狙うような、某プリンターメーカーのようにエンドユーザーを騙すがごとくの販売戦略をとっているとは 思いたくはないが、個人が、いとも簡単にできるような加工を東京マルイの設計陣が設計時に見逃しているとも考えにくい。自分自身の疑念を一蹴できない原因 がここにある。

企業として販売戦略上の問題が山積しているとは容易に想像できるが、やはりエンドユーザーの立場からすれば裏切らないでほしい。かつてのように『ベター』ではなく『ベストに近いベター』な製品設計を切にお願いしたい。


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収集データー

本製品データー 実銃データー
名  称 AK74MN
AK74M
メーカー 株式会社 東京マルイ
ライセンス多数
主要材質 耐衝撃性ABS,Zn,Fe
銃身長 460mm 415mm
全  長 700/943mm 530/756mm
重  量 3040g 3800g
口  径 6 mmBB 5.45x39mm
初  速 91m/sec 900 m/sec
パワー値 0.89J
照準具 オプション オプション
パワーソース 電   動 装   薬
給弾方式 300連マガジン その他 0連マガジン その他
発射速度 850発/分 650発/分
発売日 2007年12月20日
撮影日 2007年12月20日
購入店 通信販売で購入
実売価格 37,040円(消費税別)
ポイントスター
★★★☆☆

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