海外製電動ガンSCAR両雄対決!! CA SCAR vs VFC SCAR 比較レポート!!

title_scar

近未来的なフォルムで多くのファンを魅了する『FN SCAR』。このアサルトライフルのファンはトイガンファンばかりではない、本職である兵士や実銃の コレクターからも熱い視線を集めている今一番ホットなアサルトライフルの一つだ。そんな世界中にいるユーザーの熱い視線を逃す事のない中華系/大陸系トイガンメーカーは、 トイガンの世界において『FN SCAR』のモデルアップを次々と発表している。そんな中、CA(Classic Army:クラッシク・アーミー)社と VFC(Vega Force Company:ベガフォースカンパニー)社がいち早く製品を市場に投入してきたのでcombat.chでは2つの『SCAR』を入手し、現物を手元にした比較レポートを作成した。

FN SCAR

1221076_195342Special force Combat Assault Rifle』の頭文字をとって『SCAR』と略称されるこのライフルは、2005年に米国SOCOMが大量購入して運用実験を開始した事で一気にその知名度を上げたFN社の野心的なアサルトライフルだ。

各口径のパーツを共通化する事で軍の小火器運用コストを下げ、パーツなどのの交換で新らしい状況にも簡単なバージョンアップで対応できる、今までにはあまり 見られなかった野心的な設計コンセプトで開発された。機能と統合運用にソースを集中した結果生まれた『機能美』ともいえる美しい独特な、そして近未来的な フォルムで『新世代のアサルトライフル』を感じさせてくれる。またFN社は米軍への主力火器を、自前の火器統合理論の元にFN社製で統一しようと目論んで おり、この点でも、かなりの『野心的』な一丁となっている。

Model Barrel Overall Weight Calibar Capacity Cycle
MK.16 SCAR-L STD
351mm
628/852mm
3160g
5.56mm
20/30RDs
550rpm
Mk.16 SCAR-L CQC
253mm
530/756mm
3060g
5.56mm
20/30RDs
550rpm

では、実際の実力はどうなのか?SOCOMの運用実験では運用コストが概算で21%程度削減する事に成功し、イラクに派遣されている特殊部隊員達のアサルト ライフルとしての評判も上々のようだ。恐らく21世紀初の米軍正式ライフルになるのではないか?と噂される実力を持つのが『FN SCAR』である。

ClassicArmy (CA SCAR C.Q.C)

dsc_49642007年7月に市場へ先陣を切って投入したきたのはCA(ClassicArmy)のSCAR(以下CA SCAR)だ。CAが発売する前は、チープな SCARもどきは大陸系メーカーから発売されてはいたが、リアルスケールとしての発売はCAがもっとも早かった。このCA SCARが発売されていた時点 で、既にVFCからのSCAR発売情報がリリースされていたので、CAとしては足枷のついた状態でのスタートとなってしまった。だが、そんな心配はどこへ やら、蓋を開けてみると1800丁ものSCARが売れてしまった。世界中でこのCA SCARを待ち望んでいたファンは結構多かったという事だ。日本国内 でも約150丁が流通しており、現在では店頭に並んでいるCA SACRは少ないとの事。やはり先行で発売する意味は大きく、CAにとっては”先行発売” が大きく売上に寄与した形になっている。

Model Barrel Overall Weight Calibar Capacity Cycle
CA SCAR-L STD
384mm
626/852mm
3490g
6mmBB
300RDs
92m/sec
dsc_4968 dsc_4976 dsc_4987
dsc_4993 dsc_4977 dsc_4988

combat.chも発売とほぼ同時に通信販売で入手する事ができた。箱を開けるとそこには近未来的なデザインのSCARがある。この無骨な感じはさすが ミリタリーユーズを目的として開発されている事だけはある。CA SCARを手に取って構えてみたが、軋みや緩みは一切なく、少し重みを感じる重量感が 『高級感溢れるおもちゃ』の実感を持ったものに与えてくれる。ロアフレームは実物と同様の樹脂製だが、強度のある感じで実物と同等の質感を感じさせ、アッ パーフレームはCNC加工で表面の仕上げ文句ない出来栄えで、塗装のチープさがむしろミリタリーユーズの雰囲気を最大限に引き出しているといってもいい。

VegaForceCompany (VFC SCAR-L CQC)

dsc_4776一方、VegaForceCompany社が送り出したSCAR(以下VFC SCAR)はCA SCARに遅れる事2ヶ月、2007年10月初旬に一般 流通が開始された。前作であるHK416Dで見せたディティールと仕上げの良さは世界中の多くのファンを唸らせ、『ディティールのVFC』との定評を世界 中のユーザーから勝ち取っている。この事から、CA SCARの先行発売を羨ましく思い、既に手にしているユーザーを恨めしく思いながらVFC SCAR の発売を未だ遅しで待っていたユーザーも非常に多いことだろう。そんな耐え難きを耐えるユーザーをVFCは裏切る事はなかった。VFC SCARは、 VFCが持てる最高の技術力と最高のディティールを備えて市場に投入されて着たのだ。

Model Barrel Overall Weight Calibar Capacity Cycle
VFC SCAR-L STD
380mm
626/852mm
3100g
6mmBB
300RDs
90m/sec
VFC SCAR-L CQC
275mm
530/756mm
3020g
6mmBB
300RDs
90m/sec

コンバージョンキットを入手したので、まずはキットの組み立てから入る事になる。マルイの電動ユニットを調達してきて組み込むのだが、説明書がいさ さか不親切ではあった。まあ、コンバージョンキットをまったくの素人さんが購入するとは想定していないのだろうが、やはり『これでいいのかな?』と疑問に 思うセッションもいくつかあった。どんどんと組み上げられていくVFC SCRAにイヤでもテンションは高めである。完成を急ぐあまりに、ベアリングを飛 ばしてみたり、配線の+−を間違ってみたりと、ただギアボックスを組み込むだけの簡単な作業なのに結局丸一日もかかってしまった。

dsc_4757 dsc_4771 dsc_4772

傷をつけないように丁寧に丁寧組み上げた結果、キズ一つ付ける事なく完成したVFC SCAR。やはりディティールのVFCだけあって、細部の仕上 げは十分に満足のゆく出来栄えだ。これらなCA SCARを横目で見ながら悶々と待ち続けた日々を送ったユーザーも納得がいくだろう。アッパーフレームの CNC加工も、CA SCARと比べると幾分精度が高いように思える。またロアフレームも同じように、仕上げ作業が丁寧に施されているのが分る。

dsc_4775 dsc_4778 dsc_4783
dsc_4784 dsc_4790 dsc_4792

ディティール比較

VFC SCARが完成したところで、早速2つのSCARを並べてじっくりと見てみた。すると細部では随分と違う事に驚かされる。これはFN SCAR自 体がテストバーションも含めて多数製造されているのも関係しているのだろうか?大きなところではロアフレームの形状さえ違うのは驚きだ。とにかくここは文 章でどうこう言うよりは、実際写真を見てもらったほうが早いだろう。

dsc_4809
dsc_4796
dsc_4833
dsc_4835

dsc_4823
dsc_4829
dsc_4898
dsc_4797
dsc_4824
dsc_4830
dsc_4899
dsc_4798
※上:CA SCAR 下:VFC SCAR

dsc_4799
dsc_4806
dsc_4812
dsc_4815
dsc_4800
dsc_4805
dsc_4813
dsc_4814
※上:CA SCAR 下:VFC SCAR

dsc_4817
dsc_4821
dsc_4998
dsc_4818
dsc_4822
dsc_4997
※上:CA SCAR 下:VFC SCAR

SCARの大きな特徴の一つであるストック。これはCA SCARとVFC SCARで見た目も機能も大きく変わる。CA SCARは3段階の伸縮段階を もっているが、VFC SCARは倍の6段階の伸縮段階を持っている。ストックを伸ばした最大値の長さはCAもVFCも同じだが、CAがストックを格納し たサイズは、VFCの3段階目にあたる。つまりVFCの方がより小さくストックを収納できるようになっているのだ。またバッテリーの収納方法も大きく異なる、工具を必要とするCA SCARに対してVFC SCARはピンひとつを外すだけでバッテリーを交換する事ができる。ゲーマーにとっては工具を必要と しないバッテリー交換は重要な購買判断のポイントになるだろう。また、バッテリーからの配線はCA SCARは通常のコードを利用して送電する為、ストッ クを折り畳むとコードが露出してしまう。しかし、VFCに関してはストックと本体の間に接点を設置する事でコードレス化を実現している。これは機能として は画期的な部類に入ると思うが、いささかバッテリーからメカボックスへの送電上の不安は残る。もちろん、現時点で不安定であるとか、トラブルがあるといっ た訳ではないが、経年変化などで送電不良などのトラブルを起こす事は十分に考えられる。また、電極がむき出しである以上、雨などの悪天候下での使用はトラ ブルにつながりかねない。ディティールに重点を置く屋内のみでの射撃ユーザーには嬉しいリアル仕様の機能だが、アウトドアでバリバリっとのゲーマーに対し てはちょっと不安の残る仕様になっている。

dsc_4801
dsc_4819
dsc_4825
dsc_4827
dsc_4802
dsc_4820
dsc_4826
dsc_4828
※上:CA SCAR 下:VFC SCAR
dsc_4803
dsc_4810
dsc_4804
dsc_4811
※上:CA SCAR 下:VFC SCAR

両者で意外と異なるのがセレクター部分だろう。CA SCARは独自の機構で左右のセレクターどちらを操作してもきちんと反応してくれる。『カチッ、カ チッ』と小気味よい音とストップ感を演出し、セレクターを『切り替えた』感が十分に味わえるのだ。しかしVFC SCARは従来の方法、マルイMP5シ リーズのような方法でのセレクター切り替え方式を採用しており、残念な事にセレクター切替時の『切り替えた』感はまるでない。『シナッ・シナッ』としてい て僅かな反応しかないのである。なんなら、回してる途中で『このままセレクターが壊れてしまうんじゃないか?』と思うくらい頼りなくて不安を感じる。特に 右側のセレクターは信頼性はまったくないといっていいだろう。これは、出来の良いVFC SCARにとって大きな失点となるだろう。ただ、セレクターとそ の周辺部の形状では、VFC SCARの方がより実銃に近いようである。VFC SCARがなぜ先行発売のCA SCARと同等のセレクターギミックを搭 載してこなかったかとても不思議だ。ここは今後のオプションパーツなどでの対応に期待したいと思う。

重質感はCA SCARに軍配。VFC SCARは軽くてゲーマー向き?

質感をどれだけ実物に近づけるか・・・これはトイガンの永遠のテーマでもあるわけだが、最近の大陸メーカーは素材を含めて限りなく実銃に近いディティール で再現してくれている。それはCAもVFCであっても代わりはない。今回は実銃のFN SCARがミリタリーエントリーされている銃でもあるので、より軍 用としての質感を備えているか?このポジションで見てみた場合、自分はCA SCARに軍配を上げる。軍用銃はコストと機能性を重視するため、私達が考え る以上に製品としての仕上げは汚い。機械加工も必要箇所意外は殆どといって良いほどいい加減といった具合に製造されている場合が多い。CA SCARはこ のあたりをリアルに再現したかどうかは分からないが、この『軍用』としての粗雑さには長けている。つまり軍用銃としての『重質感』をとても上手く再現して いるのだ。逆にVFC SCARは表面仕上げや機械加工、塗装まで綺麗すぎてとても軍用銃には見えず、どうしても高価なコマーシャルモデルに見えてしまう のである。

殆ど同じサイズで同じ素材なのに大きく異なるのは銃本体の『重量』だ。実はCA SCARとVFC SCARを持ち比べてみた時、CA SCARの方が ズッシリと重たいのだ。ただ単に重たいのではなく、バランスの良い『実銃の重たさ』的なウェイトバランスを持っている。それと対照的なのはVFC  SCARだ。リアルなディティールからは意外と思える程軽く感じる。とくにCA SCARを持った後ならば尚更、そのウェイトのギャップにとても驚く。こ れはスマートな軽量化に成功しているといっていいだろう。ゲーマーにとっては、長時間持ち歩くシチュエーションが多いので軽量化はとてもありがたい話だ が、『結構高額なおもちゃ』としてはいささか寂しいものがある。実際、SCARを構えた感じではCA SCARの方が重厚感があり、『銃を構えているゼ』 といった質感触を堪能できる。もちろんVFC SCARが軽いといった訳ではないので誤解しないで欲しい。VFC SCARでも3kgを超える重量を有し ているのでウェイト的な問題はまったく無い。むしろデータを比べれば、VFC SACRの方がより実物の重量に近い事が分る。これはCA SCARと VFC SCARを持ち比べたら、といった特定の条件下での感想だ。VFC SCARでのウェイトを増やしたいなら、カスタムメーカーのギアボックスを利 用したりスティール製のバレルを利用する事でより実銃に近いウェイトバランスを再現できるだろう。こういった意味では、VFC SCARの方が拡張性が高 いと言えるかも知れない。

ギミックのVFC SCAR

VFCの前作品にあたるHK416D。これは世界中で爆発的に販売された電動ガンのひとつだろう。そのリアルなディティールと創意工夫を凝らした数々のギ ミックは世界中のトイガンファンを大いに沸かした。その後継となる今回のVFC SCARでも、意欲的なギミックは数多く搭載されている。

dsc_4989 dsc_4990 dsc_4991
dsc_4787 dsc_4788 dsc_4789

まずは前項でも述べた『ストック接点配線』だ。通常、フォールディングストック内にバッテリーがある場合、ストックを折り畳めば何処かで必ず配線がむき出 しなった。これをストックとフレームとの間に接点を設置することでコードレス化を実現している。漏電やショートなどの不安も残るが、これは意欲的なギミッ クの代表的なものだろう。

dsc_4992
←ボルトストップ機能は性能に関係ないものの、うれしい機能の一つ。
dsc_4980
←こういったアタッチメントバレルで簡単に14.5インチバレルモデルに変更できる。これは一粒で2度おいしい。

また、前作であるHK416Dの一部のバージョンにだけ搭載されていた『ボルトキャッチ機能』も、今回のVFC SCARではすべてのバージョンに搭載されている。射撃性能になんら寄与しない機能ではあるが、コレクションして飽きないアイテムは、こういったギミック が搭載されているものだったりするのである。そして使うか使わないか分からないが、フロントサイトにあるガスバルブを外せば、HOPを調整したりすること のできるツールにもなる優れもの(?)。こういった商品設計は、VFCの設計者のアソビ心と技術力が高いこと示しているのではないだろうか。


フォトギャラリー

収集データー

製品データー 製品データー
名  称 CA SCAR C.Q.C
VFC SCAR-L CQC–
メーカー Classice Army Vega Force Company (日本語)
主要材質 耐衝撃性ABS,Zn,Fe
耐衝撃性ABS,Zn,Fe
銃身長
全  長 530/756mm 530/756mm
重  量 3490g 3020g
口  径 6 mmBB 6 mmBB
初  速 92m/sec 90m/sec’
パワー値
照準具 オフション オフション
パワーソース 電  動 電  動
給弾方式 300連マガジン その他 300連マガジン その他
発射速度
発売日 不明
撮影日 2007年10月11日
購入店 通信販売:ToyGun&Custom Parts PREPUBLICITY
店頭販売:アームズ アンド ミリタリー イクイップメンツ ゲートワン
実売価格 CA SCAR C.Q.C 60,000円VFC SCAR-L CQC 54,800円
ポイントスター
★★★☆☆

外部リンク

ダウンロード