タナカワークス製 レミントンM700 ガスボルトアクションライフル 製品レポート

タナカワークス製モーゼルKar98kのレポート公開からからそんなに日数が経ってはいないのだが、タナカワークス製 レミントンM700 ガスボルトアクションライフルが8月下旬から一般販売を開始した。これに合わせて、COMBAT.CHでもタナカワークス製 レミントンM700 ガスボルトアクションライフルの製品レポートを作成した。

タナカワークス製 レミントンM700 ガスボルトアクションライフルの実銃「レミントンM700」は、日本国内でも猟銃やスポーツ射撃用として個人での所持が認められているライフルで、各国の軍部隊や警察でも多用され、オーソドックスな狙撃銃として不動的な地位を保つ優秀なライフル銃である。そんなレミントンM700を忠実にモデルアップし、ガスをパワーソースとしたトイガン化したものが、今回発売となるタナカワークス製 レミントンM700 ガスボルトアクションライフルとなる。

到着したタナカワークス製 レミントンM700 ガスボルトアクションライフルの箱を開けてみると、殺伐とした「ダーク」雰囲気のM700が目の前に横たわっている。ダークの雰囲気の主な原因は、標準で装着されているファイバー風ストックに依るところが多きい。M700と言えば木製ストックが装着されているものが多く、「狩猟用」としてのイメージが強い銃なのだが、タナカワークス製 レミントンM700 ガスボルトアクションライフルのダークカラーは、軍部隊や警察などで利用する「対人狙撃」を強くイメージしてしまう。

のっけからかなり物損なイメージだが、銃本来がもつ「武器」としての怖さをも演出する事ができているタナカワークス製 レミントンM700 ガスボルトアクションライフルを、少し掘り下げてみようと思う。

タナカワークス製 レミントンM700 ガスボルトアクションライフルのデティール

dsc00665前回レポートしたタナカワークス製モーゼルKar98kでも最近のタナカワークス製の外見重視設計について触れていたが、今回のタナカワークス製 レミントンM700 ガスボルトアクションライフルでもディティールについては申し分のない高い完成度を実現している。

個人的にはノーマル の状態で付属しているフロントサイト部は、レミントンM700のイメージにはちょっと合わないような気がするのだが、別売りのスコープなどを載せないユーザーのためには必要なようだ。なを、このフロントサイト部やリアサイト部などのパーツは、とても簡単に取り外しできるので不要な場合は簡単に取り外しや再装着をすることができる。今回レポートに使用したタナカワークス製 レミントンM700 ガスボルトアクションライフルでは、別売スコープ(3-9×40)を装着した状態で、フロントサイトとリアサイト のパーツは取り外して撮影をしている。また、装着しているスリングはタナカ製純正のものを使用している。
やはりレミントンM700系のライフルは、スコープを取り付けて初めて銃全体のバランスが取れる。グラスファイバー風のプラストックも十分にリアルな雰囲気を演出してくれている。銃本体を強く握りしめてみるが、銃自体のきしみや歪みは発生しないようだ。かなり強めの力で銃本体を肩に押し付けてみるが、やはり銃本体はビクリともしない。タナカワークス製 レミントンM700 ガスボルトアクションライフルはトイガンとは言えない剛性を持っている。

ガスボルトオペレーションはタナカワークス製モーゼルKar98kから継承したシステムを利用している。オペレーション自体はとても軽く、実銃と同様の動きや雰囲気での作動を楽しむ事ができる。HOP調整はタナカワークス製モーゼルKar98kの時とは調整位置が 大きく事なり、銃本体の下部からリアサイトから13センチのところに直径2.5センチ程度の回転円盤が設置されている。タナカワークス製 レミントンM700 ガスボルトアクションライフルでは工具がなくても調整できるようになって いる。

HOP調整の為の調整円盤ダイヤルは、位置的に少し気になるそうなものだが、スコープを取り付けた状態では特に気になる事はなかった。もし、スコープを取り付けない状態であれば、このHOP調整円盤ダイヤルは少し気になるかもしなれい。射撃ポジションをとった際に目線に入ってしまう恐れがある。

しかし、工具が不要でHOP調整が可能になるのであれば、サバイバルゲームユーザーなどには非常に便利だろう。ちなみに撮影で使用したはタナカワークス製 レミントンM700 ガスボルトアクションライフルでは、このレポート製作後にHOP調整円盤ダイヤルを取り外したしまった。筆者的には利便性<リアリティなのである。

タナカワークス製 レミントンM700 ガスボルトアクションライフルの射撃感触!

dsc00676射撃のターゲットとして、約10メール先にタバコを数本立てて見た。目視では非常に小さいターゲットであっても、スコープを覗けばハッキリとターゲットを捕らえる事ができる。小刻みに揺れるレミントンM700本体の 安定をとりながら、落ち着いて呼吸を整えて引き金を引く。

”パシュ!”

と発射音と共に、ターゲットにしたタバコが半分のところで真っ二つに割れた。タバコの葉が空中に飛び散り、タバコの上半分は後方へ弾け飛んでしまった。続けて2発目、 3発目と続けて射撃してみたが、10本立てたタバコの内、8本命中して真っ二つにする事がでいた。

続いて炭酸飲料の缶を良く振って。こちらも並べて射撃してみた。タバコのターゲットに比べれば何倍も大きいターゲットで、的を外す事はない。BB弾はすべて命中し、命中した缶は小気味良く回転して炭酸飲料が吹き出ていた。

発射音はガスオペレーションの為にそれほど大きくなく、「カチャ」とガス弁をたたく音の方が大きく聞こえるように感じだ。ストックに頬骨を付けて射撃しているので、機械作動の振動は大 きく射撃手に伝わってくる。ターゲット方面から撮影しているスタッフからは大きな射撃音がしているとの事だった。撃たれる側の人間に発射音が判別できるのらば、サイレンサーなどのアイテムを併用する事で、サバイバルゲームなどでは静かに狙撃する事ができるだろう。

弾道は16メートルの距離まではほとんど直線の弾道を描き、16mメートルを限界点としてゆっくりと下降線を描いてBB弾は失速してゆく。HOPを強めにかけた状態で射撃してみたが、35メートルくらいまでBB弾は飛ぶようになるが、直線弾(精密射撃点)は8メールくらいにまで低下してしまう。

サバイバルゲームで人間大のターゲットを狙撃するのであれば問題はないが、精密な射撃を楽しみたいのであればHOP調整をシビアにしたり、バレルを精密なものに交換したりと、ある程度の手入れが必要になるだろう。

タナカワークス製 レミントンM700 ガスボルトアクションライフルの発射パワーは、ノーマル状態ではサバイバルゲームで使用するのには十分以上のパワーがある。アルミ缶(中身なし)は片面貫通、銃本体にガスを充填して10分程度炎天下で置いたものだと、なんと両面貫通までしてしまう場面もあった。コーヒーなどのスティール缶でも、大きく凹ませるポテンシャルを箱出しノーマル状態で持っている。このパワーのままではサバイバルゲームゲームレギュレーションに抵触してしますので、サバイバルゲームに使用するためには初速を落として使用しなければならないだろう。

タナカワークス製 レミントンM700 ガスボルトアクションライフルへのこだわり

タナカワークス製 レミントンM700 ガスボルトアクションライフルでは、スナイパ−ライフルのこだわりとも言えるトリガープル-調整が可能になっている。本格的な精密射撃をユーザーに楽しでもらえるように、あえて「セッティング済み」ではなく、「自分でセッティングできる」仕様になっているのである。タナカが注力しているのは、製品への細部への作りこみだけではなく、銃の運用する工程や不便さをも再現しているのではないだろうか。とにかく、タナカ製品の銃への再現性と設計の考え方は非常に共感できるものがある。

今回発売されやタナカワークス製 レミントンM700 ガスボルトアクションライフルも前作のタナカワークス製モーゼルKar98kと同様に、実銃の持つフォルムを壊すことなく、ガスガンとしての発射ギミックを完全な形で組み込む設計思想の元に製造され、本製品にもその思想と設計は十分に生かされていると感じだ。銃好きのための一丁がこのタナカワークス製 レミントンM700 ガスボルトアクションライフルではないだろうか。

フォトギャラリー

収集データー

本製品データー 実銃データー
名  称 Remington M700
Remington M700
メーカー 株式会社 タナカ
主要材質 亜鉛合金 合成樹脂 鋼鉄
銃身長 未測定 多種
全  長 1116 mm 1062mm(MODELにより差異あり)
重  量 4000g(本体のみ) 4080g
口  径 6mm 7.62mm×51NATO(.308Win)
初  速 122 m/s(0.2g)
パワー値 1.38J(規制後0.87J)
照準具 オプション オプション
パワーソース フロンガス134a 装  薬
給弾方式 マガジン給弾方式 マガジン給弾方式
発射速度 練度による 練度による
発売日 不明
撮影日 2003年9月16日
購入店 店頭で購入
実売価格 37,800円(消費税込)
ポイントスター
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外部リンク

Remington

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