東京マルイ製 タイガーⅡ重戦車 (ラジオコントロール)

ラジコンの戦車といえば、昔は雰囲気だけだったような記憶がある。20年以上昔の話ではあるが、お父さんに買ってもらった記憶をたどれば、そのデ ティールは到底スケール模型とはいえない物だったような記憶しかない。あえてどれに似ていたかと言えば、T−55だったような気がする。しかし、戦車のラ ジコンは当時ほとんど発売されておらず、完成ラジコンとして入手できるものは1〜2種類だった。砲身の先には電球がついていてピコピコ点灯し、車体のサイ ズとは明らかに異なる搭乗員が付いていた。小さいながら少々戦車にうるさい自分が抱いたイメージは”なんてチープな戦車”だった。

それから十数年、トイザラスの店頭で見たマルイ製の90式戦車。広告などでは見ていたが現物を見るのはこれが初めてで、その出来の良さにとても感動した。迷 彩塗装にも驚いたが、このデティールで走行させる事ができ、砲塔も旋回し、さらに弾丸まで発射する事ができる!記憶にあったチープな戦車ラジコンのイメー ジを根底から覆したマルイRC戦車シリーズの第三弾が発売とのことで早速入手、90式と対決させてみる事にした。

マルイRCシリーズの魅力

12月13日の発売日に近所の模型店へ急行、ありましたありました。一番前の棚に並んでいました。”箱がすごくでかい!”。90式のときもそうだっ たのだが、やっぱり今回もデカイ。バイクでお店にきてしまい、大きなかばんを背負っていったものの、カバンには収まらずレジのお姉さんに2mばかりヒモを もらい体に括り付けて事務所に戻りました。

マルイRCシリーズは今回で4作目。第一弾の90式戦車はトイザラスで購入し、そこそこ遊んでいたので今回で2個目の購入になります。

マルイRCシリーズの特徴として、まず低価格が挙げられます。製品のサイズや機能、デティールの割にはとても定価は低く設定してあると思います。そ して他のラジコンにはない機能として、BB弾発射。これは第一弾のときの90式では非常にセンセーショナルなものでした。タミヤなどはフラッシュを発光さ せる事でそれなりの雰囲気を出してはいましたが、やっぱり弾丸がラジオコントロールで発射できるのはとても斬新な機能でした。最近では中国製などの劣化コ ピーでも弾丸を飛ばすようにはなっていますが・・・。

砲塔旋回 も昔のモデルでは上位モデルでないと付加されない機能でしたが、このシリーズではもちろん標準装備されています。車体は塗装されており、パーツ類もそれぞ れ塗装されています。”マックス塗り”と言われる塗装も施され、重量感のある雰囲気に仕上がっている。プラモデルを作り込む人から見れば甘いウェザリング かもしれないが、この戦車のコンセプトが”走らせて遊ぶ”である以上、十二分の出来だと思う。

これだけの事がラジオコントロールで実現できて、定価が19000円って安いと思いませんか?僕はかなり企業努力してるなーと思っています。がんばれマルイ!

で もね、デメリットもあるんです。電池の問題です。アルカリ電池8本を使用し作動させます。この電池が小一時間程で消費してしまいコストパフォーマンスが非 常に悪い。企業側としては特殊なバッテリー専用とするよりは、通常で入手可能なパワーソースを電源とする方が販売戦略では有利と判断しているとは思いま す。が、ここは電動ガンメーカ”マルイ”でもある訳ですから、MINIバッテリー仕様としてほしかった。一時間に700円近い出費は、ちと痛いですよ。ど こかアダプターでも発売しないもんですかねぇ。

迫力のデティール

事務所に戻って早速箱を開けてみた。『やっぱでかいな〜』が第一印象。第一弾目の90式とは質感といっていいのか、重量感といっていいのか、とにかく迫力 がぜんぜん違う。年月の差であろうか、90式戦車がとてもおもちゃっぽく見えてしまう程の差がある。工具箱やスコップなどの小パーツはすべて塗装が施さ れ、さらに”汚し”まで入っている。車長用ハッチなどももちろん開閉可能で、裏側までリアルに再現されている。またハッチは適度なテンションが常に掛かる ようになっているので走行中にバタつく事はなさそうだ。

↑↓ハッチも開閉 ↑↓フェンダーも可動 ↑↓機銃も動きます

車体後部はこのタイガー戦車の出来の良さをもっとも感じることが出来る部分で、給排気パーツの再現には大満足。適度な汚し塗装も迫力があり、とても 19000円とも思えない完成度になっている。ドロ除けのパネルは可動し、ラジオコントロール用のクリスタルは工具箱で上手く隠されているのでまったく外 観を損ねる所は見当たらない。

大迫力なのは、前作まで別パーツ で販売していた連結式キャタピラ。従来のゴムには出来ない”転輪上部のたるみ”がリアルに再現されている。この雰囲気は抜群で、”タイガー戦車”の重量感 をさらに増幅させている。ゴムキャタピラではこの重量感の再現はおそらく無理だったと思う。また転輪も、実車同様ゴムで覆われていてリアル度アップに繋 がっている。

dsc01440車体前部から見てみると、運転手用のぞき窓が上下 にスライドする。またMG34機銃も可動するように出来ている。この機銃は銃身がとても細い為、動かすのには注意が必要。変な力が掛かればすぐにポキッと 折れてしまいそうだ。前部には予備キャタピラが付属しているが、始め見たときはラジコンの予備キャタピラが付けてあるのかと思うくらい違和感のない出来栄 え。残念ながら実際には一体成型のパーツで予備としては使えない。前後部にある牽引フックも別パーツで構成されているので可動させる事が出来る。

ラジオコントロール用のアンテナは実車同様、通信機のアンテナ位置に設置するようになっている。アンテナはクローム色だがこんなアンテナの位置にま でこだわっているのはとてもうれしい。ちなみにラジオコントロールで楽しむ場合は、アンテナに着色しない方がいい。電波状況がとても不安定になる。

説明書を見て驚いたのは、砲身がアルミ製で出来ている事だ。当然プラスティク製だと思っていたが、アルミ製と聞けばなにやら砲身がスマートな感じがする。もっとよく見てみればパーティングラインも見当たらない。なんとこの砲身までもがラジオコントール上下に作動する。

90式戦車と並べてみたが、やはり3年近い月日の流れを感じずにはいられない。質感といえばいいか、重量感といえばいいか、戦車が違うのだから当然 といえば当然であるが全然違う。サイズ的には当然90式戦車の方がビックサイズなのだが、雰囲気はタイガーの方が大きく感じる。並べて飾ると、どうしても 90式戦車のデフォルメが目立ってしまう。なんと言えばいいか、”走らす”だけのラジコンから、”飾ること”が出来るラジコンへの変貌と言えばいいだろう か。とても”タミヤ”な感じのリアル臭がするタイガー戦車に仕上がっているラジオコントロール戦車になっている。

これだけリアルに作って、動かせて。ホント他社の追随を許しませんな。

一応、射撃性能などを見てみる

説明書を一通り読んで、コンビニで電池を購入。電池はアルカリ8本を使用するので、この燃料代は結構イタイ。電池、弾薬を装填して早速スタート。”キュラ キュラキュラ”と小さいさながらもあの”キャタピラ”独特のサウンドが響くではありませんか!転輪に装着されているゴムが、いい具合の音を出しているよう に聞こえます。1速から2速、3速へと速度を上げると、”ググッー”と力強く加速してくれます。

ちょっと走らせてみて、”タイガー戦車にしては軽快すぎる・・・”と思いました。イメージとは大きく異なる軽快さを発揮してしまい、車体が軽戦車並 のアグレッシブな動きをしてしまう。車体転回もとてもすばやく、重戦車の重鈍さはまったくない。個人的にはもっと鈍い動きの方が、重戦車”タイガー”の迫 力を満喫できてイイと思うのだが。やっぱり普通のユーザーにはアグレッシブな動きをするラジコンの方が売れるのだろう。砲塔旋回は音といい、速度といい、 とてもいい感じで旋回します。砲身の上下も雰囲気バッチリでした。

事務所の床をどんどんと進み、空き缶の置いてある射撃位置へ到着。目線を戦車まで下ろして照準確認。そしてコントローラから発射のスイッチを握りこむ。”あ れ?発射しない・・・”説明書のみると、ハッチの中に発射制御用のスイッチがある。そういえば90式戦車のときも同じ事をしていたような気がしないでもな い。気を取り直し再びスイッチオン!初弾はミスでトイレのドアに”カコーン”と空しい着弾音。今度は砲塔と砲身を連動させて微調整し、発射 !”命中  !”その後連続射撃や走行射撃などしてみたが、ジャムはなく調子もすこぶる良かった。ただ、事務所内で遊んでいたので、走行射撃などするとBB弾があさっ ての方向へ飛んで行くのでとても危険。

今度はちょっと大きめのプラスティクの板を利用して傾斜を作って上らせてみようとチャレンジしたが、キャタピラが滑って上れず断念。外で走らそうとおもったが、説明書に”ダメ”と書いてあるので断念。仕方ないので、ジャンパーで作った凹凸悪路を走らせて遊んでいました。

そしてラジコン戦車対決!

主砲の威力も分かったところで、メインイベントである90式との対決準備を粛々と進めました。僕の90式はすでにヤフオクにて転売済みなので、 MATT氏の90式を対戦相手に投入する事に決定。『えー、そんなんしたら壊れますやん』と嫌がってはいましたが、なんとか説得。もちろん僕は90式の砲 身くらいは”パキッ”と折れるくらいの面白いイベントを期待して対戦を持ちかけていました。射撃性能チェックで結構パワーある事も分かってますしね。悪意 満々の挑戦です。

狭い事務所の端からスタートし、デスクを遮蔽 物にしてお互いの戦車を慎重に進軍させていきます。とちらとも自分の戦車が被弾し傷つくのはイヤなので、遮蔽物を上手く利用しての射撃を繰り返すに留まっ てしまい、あんまり楽しくありませんでした。数分間パンパンやってると、その時歴史は動きました。90式の砲弾がタイガーの車体前面機銃に命中!”その 時、視界の外に小さなゴミが弾け飛ぶのに気づきました。『なんだろ?』とゴミを探してみると、昆虫の触覚のようなものが・・・。MATT氏がニンマリ顔で 『それ機銃の銃身でしょ。プ』発言。

なんと前面機銃が被弾のダメージで折れてしまいました。箱を開けて2時間で傷物になったマイタイガー。精神的なダメージで完全に戦意を喪失した僕。 MATT氏のさらにニンマリ顔がさらに虚無感を増幅させ、対決は終了しました。タイガーの完敗でした。ビットマンさんごめんなさい。

アロンアルファで接着してみましたが、やっぱどうしても折れた所が気になってしまうMG34。BB弾での対決は是非お控え下さい。破損したら気分的に凹みます。

格言;人を呪わば穴二つ。

小 二時間ほど遊んでみて”なかなか面白い”とは思うもの、電池を結構多めに消費する事で思いっきり楽しめない。やっぱり電源がネックになっている。今後のシ リーズ化にはこのあたりの機能追加などを期待したい。走行速度も、ラジコンとしてはこのままでいいのだろうが”タイガー?重戦車”としては速度が速すぎる のでコントロールの1速目はもう少し低速にしてほしかった。

第3弾までは現代戦車シリーズだったのが、ここでシリーズをWW?にシフトしてくるのだろか?ならばシャーマン、クロムウェルなどと続くかもしれない。僕個人は”旧日本軍戦車”が是非ほしいな。ラジコンの”チハ”なんか業界初になること間違いなし。

フォトギャラリー

収集データー

本製品データー 実銃データー
名  称 ラジオコントロール タイガー戦車
メーカー 株式会社東京マルイ
主要材質 プラ
銃身長
全  長
重  量
口  径 6mm
初  速
パワー値 0.12J
照準具 なし
パワーソース 電動
給弾方式 自由落下
発射速度 70発/分
発売日 不明
撮影日 2004年12月13日
購入店 上新電機
実売価格 15,180円(消費税別)
ポイントスター
★★★☆☆

外部リンク

株式会社東京マルイ

上新電機

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