長い歴史を持つコルト社製ダブルアクションリボルバー。その中で、「ポジティヴ・ロック」と銘打つ安全装置がある。これは、最後まで引鉄を引かないと撃鉄 も最後まで下りない、つまり銃を落下させ撃鉄に衝撃を与えても暴発しない当時としては画期的な安全装置であり、こいつを組み込んだモデルを「ポジティヴ・ モデル」と言う。当然、その安全性から警察官などの治安関係者に愛用されたのは言うまでもない。その警官用モデルとして1905年に登場したのがこの「ポ リス・ポジティヴ」である。民間にも愛用者は多く、そのニ−ズに合わせて多種の口径やバ−ジョンで製造販売された。現在、アメリカのコレクション市場でも 状態の良い初期モデルとな るとプレミア価格の高値で取引されている。
今回、インプレ用に購入したのはヘビ−ウエィトモデル。手にとった感じは「けっこう重い」だった。それもそのはず、重量は530gもあるんです。グ リップに比重があるものの、なかなかリアルな感触。そして銃全体の仕上げはパ−カ−風に仕上げられ、装飾用ではない息吹が感じられる仕上げになっている。 シリンダ−を始めハンマ−やトリガ−などは金属パ−ツで構成されており、全体の質感はひんやりと感じる事ができた。
グリップはラバ−製でちょうどいい大きさ。握った感じはとてもシクッりきて気持ちがいい。そしてグリップにはシルバ−のコルト社エンブレムが怪しく光っている。う〜ん渋めの演出小道具ですね。
”ポリス”と銘打つからには官給品!ずばり政府所有のマ−キングを探してみたが残念ながらそこまでは刻印されていなかった。通常はグリップの底の部 分やトリガ−ガ−ドの根元部分に”NY266636”(この場合ニュ−ヨ−ク市警察)などの刻印が施されている。まあいいか。簡単な刻印だし、車用の打刻 キットで簡単に打刻することもできそうだ。これも簡単にできる”官給品カスタム”では?
早速テストしてみた。今日は天気がよかったので事務局のビルの屋上でテストすることにした。気温は上場で19Cくらい。タナカのペガサスシステム特 有の装填方法でBB弾を装填していく・・・。僕はここではローダーを使わずにいつも装填している。なんかこう雰囲気がとてもいいのだ。一発、一発弾丸を込 める感じで。
ガスを注入し、早速実射。空缶を的にして5mくらいの距離から撃ってみる。まずはハンマーを起こして構えてみる。
”パシュ”と小気味いい発射音と共に空缶の下部に命中。スティ−ル缶だったので倒れる事はなかったが、1mm〜2mm程度のへこみは出来ていた。
前回レポートしたM36も 基本的には同じなのだが、バレルの長さのせいだろうか?弾道がより直線を描くように見えた。引き続きシングルで5発を発射!なんとゆうか脳内麻薬が分泌し てしまう射撃感がとてもいい。引き続きダブルアクション全弾速射!この時気になったのがトリガ−プル−の重たさ。まあリアルといえばそれまでなんですけど ね。銃のウエイトからすれば少し重たい気がしました。シリンダ−の回転も少し鈍いのでもしかするとあたりが取れていないだけかもしれないのでもう少し(付 属してるBB弾全部)撃ってみた。するとおやおや!大分軽くなっではないかい。シリンダ−も小気味よくカチカチッとストッパ−が働いている。
ガンのモデル的にはあまり有名ではないので、手に取るまでは「どうかな?」といった気持ちもあったのだが、M36と同様に期待を裏切らない素晴らしい製品になっていた。
この無骨なデザインのコルトポリスポジティブは渋い男にお勧めの一丁である!
フォトギャラリー
収集データー
本製品データー | 実銃データー | |
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名 称 | COLT POLICE POSITIVE |
COLT POLICE POSITIVE
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メーカー | 株式会社 タナカ |
COLT社
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主要材質 | 合成樹脂及び亜鉛合金 |
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銃身長 | 85mm | — |
全 長 | 223mm | — |
重 量 | 540g | — |
口 径 | 6mm | — |
初 速 | — | — |
パワー値 | 0.69J | — |
照準具 | なし | なし |
パワーソース | フロンガス134a | 装 薬 |
給弾方式 | 回転式弾倉 | 回転式弾倉 |
発射速度 | — | — |
発売日 | 不明 | |
撮影日 | 2003年4月28日 | |
購入店 | 店頭で購入 | |
実売価格 | 16,000円(消費税別) | |
ポイントスター |
★★★☆☆
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