つい先月、新製品であるGLOCK17をリリースしたばかりの東京マルイが、年末のこの時期に新製品を投入してきた。それが今回レポートする『ラジオコントロール90式戦車』だ。
実は今回発売になった90式戦車はマイル戦車シリーズでは2回目のラインアップとなり、すべての金型を再度見直し製作発売 されたのが今回の新90式戦車になる。もちろん、私は初期型 90式戦車も所有してはいたが、ちょっと前に棚の上から落とすといった不手際を起こしてしまい、オフィスにあった初期型90式戦車は残念ながらスクラップ 処分となってしまった。本来なら新旧の90式戦車を並べて比較するのが一番ベストなレポート方法なのだが、無くなってしまったモノは仕方ない。微かな記憶 を辿って、新旧90式戦車をアバウトな感覚で比較紹介してみたいと思う。
今回も細部までこだわったデティール
初期型の90式戦車は発売当時としてはまだ珍しい迷彩塗装済みの製品で、砲塔旋回や独立懸架など他社にはないクオリィティを持つラジコン戦車だった。しか し、更にデティールに拘ったレオパルド、M1A2、タイガー戦車などが市場に投入されると、初期に生産された90式戦車の貧弱さはどうしても否めなかっ た。
そこで今回発売した90式戦車は、マルイが今まで培ってきたRC戦車の拘りをすべて搭載して、初期に発売された90式戦車を一から作り直した意欲作の一つと言えるだろう。早速箱を開けてみると、そこには初期型の安っぽい塗装ではなく、最近のマルイRC製品に見られる『シブ目』の色調で陸自迷彩が施された90式戦車があっ た。迷彩パターンもよりリアルに描かれ、特に迷彩塗装のボカし具合がとてもいい感じで仕上がっている。『これぞ陸自90式戦車!』と一人で頷いてしまう。 初期型は既に手元にはないが、一目で初期型よりも手の込んだ作りをしてある事が解る。
そこで今回発売した90式戦車は、マルイが今まで培ってきたRC戦車の拘りをすべて搭載して、初期に発売された90式戦車を一から作り直した意欲作の一つと言えるだろう。
早速箱を開けてみると、そこには初期型の安っぽい塗装ではなく、最近のマルイRC製品に見られる『シブ目』の色調で陸自迷彩が施された90式戦車があっ た。迷彩パターンもよりリアルに描かれ、特に迷彩塗装のボカし具合がとてもいい感じで仕上がっている。『これぞ陸自90式戦車!』と一人で頷いてしまう。 初期型は既に手元にはないが、一目で初期型よりも手の込んだ作りをしてある事が解る。
マーキングは、陸上自衛隊第71戦車連隊所属の車両をモデルアップしており、砲塔には第七師団の師団マークがプリントされている。車体下部の前後両面にも部隊番号がプリントされていて更にリアル感を演出している。
足回りを見渡すと、ここも初期型より格段にデティールアップしている。その大きな要因はキャタピラだ。初期型90式戦車のキャタピラはゴム製のものが標準で 装備されており、プラ連結式キャタピラは別売だった。しかし今度の90式戦車は標準装備でプラ連結式キャタピラが装着されている。このプラ連結式キャタピ ラが、実際にRC戦車を走らせた時にとてもリアルな挙動とサウンドを演出してくれる。
こういった細部への拘りが、新生90式戦車の製品としてのグレードを大きくアップさせているのは間違いない。
さあ、走らせてみよう
実際の走行風景はVideoを見て頂くとして、早速、オフィスの近くにある公園へ持ち出してみた。動かして遊んでみた感想は『やっぱ面白いわ』だった。タ イガー戦車では、重戦車のクセに前進するスピードが非常に早く、リアルさが欠けていた。しかし今回は現代の最新鋭の戦車のひとつである90式戦車のRCモ デルである。1速、2速、3速ともスケールスピード的に違和感はない。前進、後進、左右旋回はもちろん、接地旋回、超接地旋回も可能だ。前進は3段階のス ピードが割り当てられており、この90式戦車で新規採用されたスピードコントロールも可能。このスピードコントロールが重い戦車のリアルな挙動を再現してくれている。
日曜日の朝早い公園で、目線を落とすために寝そべりながらカメラ片手にラジコン遊びである。正直、他人が見れば怖いものがあるだろう。しかし朝早い為、お 子様やそのお母さん達は見あたらないので一安心である。砂場で障害物を作ってはそれを突破させてみたり、草むらを勢いよく走らせてみたりと一通り遊んでみた。
目線の高さを1/24にすると、その世界感にドップりと嵌ってしまう。走り出す時にフロントが上がる挙動とか戦車を停止する際のノッキングなどを見ている と、まるで富士の総合火力演習を見ている錯覚に襲われる。やっぱり戦車はアウトドアだよな〜とご機嫌さんで撮影しているとキャタピラから異音が・・・どう やら砂が車体に入ってしまい、ギアに異物が噛んでモータに負荷を与えてしまっているようだ。撮影を終えてオフィスに帰り、分解掃除をしようとマニュアルを 見てみたところ、
- じゅうたんの上や芝生、・・・
- 野外などの土の上や砂地・・・
外で走らせちゃダメなのね・・・説明書は最初に読まないと。
非常に残念。またもやアルカリ電池仕様
新製品発売の度にいろいろな進化を続けてきたマルイRC戦車シリーズ。高品質の『拘り』DNAはこの90式戦車にも間違いなく受け継がれている。しかし同 様に、このマルイRC戦車シリーズの欠点ともいえる電池方式も継承されいる。今回、撮影で使用した時間は約50分。アルカリ電池を使用して挑んだが、最後 まで電池の寿命が持つ事はなかった。
電動ガン用などのバッテリーを使用できるような方法があれば、より気軽にもっと長く、そしてなによりランニングコストが安く遊べるのではないだろうか。この点がマルイRCシリーズ共通の残念な点だ。
コントローラーのクリスタルがカバーに干渉していて、電波がうまく飛ばない不具合があった。 | ||
受信機用クリスタルは砲塔の下部にある。BB弾の挿入口はガンナーのハッチを開ける。 | ||
実物と同様の独立懸架。これのおかげで凸凹を走らせると動きがとてもリアルに見える。 |
たた、この欠点を差し引いたとしても、この価格帯でハイグレードな90式戦車は、マルイの本製品を置いて他にはないだろう。戦車フリークの”飾ってヨシ”とラジコンファンの”走ってヨシ”の両方が楽しめる製品である事は間違いない。
フォトギャラリー
収集データー
本製品データー | 実銃データー | |
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名 称 | 90式戦車 |
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メーカー | 株式会社東京マルイ |
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主要材質 | プラ |
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銃身長 | — | — |
全 長 | 410 mm | — |
重 量 | 1500g | — |
口 径 | 6mm | — |
初 速 | — | — |
パワー値 | 0.17J | — |
照準具 | なし | — |
パワーソース | 電動式 | — |
給弾方式 | 自動落下 | — |
発射速度 | 未測定 | — |
発売日 | 不明- | |
撮影日 | 2006年12月2日 | |
購入店 | 上新電機 | |
実売価格 | 15,860円(消費税別) | |
ポイントスター |
★★★☆☆
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