世の中では、非常に「おまけブーム」である。動物やら建物、アニメのキャラやいろいろな乗り物まで、数多くの種類が「おとなのおもちゃ」的な立ち位置として巨大市場に成長している。そんなブームの中、あまり見向きもされないと思っていた「戦闘機」や「戦車」、そして「軍艦」なども次々とシリーズ化し、これまた兵器シリーズが意外にも好調に売れ行きを伸ばしているという。
そんな好調な兵器シリーズの「戦車」にラジコンのギミックを搭載し、赤外線でコントロールして遊べるようにしたのが、ワールドタンクミュージアム 赤外線コントロールラジコン (ティーガーⅡ)である。
モデルとなっているのは、ナチス・ドイツ軍のティーガーⅡヘンシェル型重戦車(ハイパー戦闘団仕様)で、小さいながらの細かいところまで良く再現できている。塗装も丁寧に仕上げられており、とても「こどもおもちゃ」とは言えない出来栄えだ。
本製品を手にした時は、この小さなスケール模型のようなものが、自由に動きまわる事が出来るとは到底信じる事ができない。そんな印象を受けた。
「車体の下に4つの車輪がついていて、キャタピラはダミーじゃないの?」と考えていたが、実際の製品を見てみると、ちゃんとゴムキャタピラを履いている。指でコロコロと転輪を触ってみるが、こちらの転輪もきちんと回転していた。この作り込みには正直に驚くしかない。
ワールドタンクミュージアムを走らせてみる
ドイツ軍の手榴弾の形をしたコントローラーに単4電池2本を入れ、戦車をセットして充電開始を開始する。到着した本製品では、ロックが完全に機能しないようなので、手で押さえながらの充電となった。しばらく充電を続けたが、満充電のランプがいつまでたっても消えないので、とりあえず走行させる事にした。
「ギュィーン」
少し高めのギミック音を奏でながら、グイグイと走っていく。キーボード程度のデコボコなどは、まったく問題ともしないで走破してしまう。小さい車体のくせに、非常にパワーがあるようだ。コムキャタピラがちゃんと接地面を捉えているので、高い走破力でグイグイと走り抜けていく。
細部まで再現されたティーガーⅡヘンシェル型重戦車(ハイパー戦闘団仕様)
スケールサイズは1/144であり、Nゲージのスケールと同等になる。丁寧に再現された迷彩塗装は、非常に丁寧な仕事が施されている。コントロール用の赤外線受光口がやや目立つものの、これだけの品質であれば文句の出ようがないだろう。
丁寧な迷彩塗装とマーキング、そして細部の再現性などを、この価格でよく実現できたものだと感心せざるおえない製品だ。
作動面ではとても残念な部分も
実走行、ディティ−ルと長所は非常に多いものの、ワールドタンクミュージアム 赤外線コントロールラジコン (ティーガーⅡ) の最大の欠点は転回(左右)である。このモデルでは車体が左右に方向転換するのではなく、バックすれば片方の キャタピラにラッチが掛り、一方方向に回転後退する仕組みなのだ。なので、実際の戦車のようには真っ直ぐには後退する事はできない。
ここまでリアルに再現されているので、余計に残念に感じてしまう。たしかに、これだけの小さなスペ−スに左右進行のギミックを組み込むのは無理と言えばそれまでだが、メーカーにはあとひと押し頑張って貰いたかった。
ここまで出来たなら、より完成度の高いものまではあと少し!必ずや更なる進化を遂げてシリーズ化発売される事は間違いない。
フォトギャラリー
収集データー
本製品データー | 実銃データー | |
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名 称 | ワールドタンクミュージアム |
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メーカー | タカラ |
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主要材質 | ABS樹脂 |
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銃身長 | — | |
全 長 | — | — |
重 量 | — | — |
口 径 | — | — |
初 速 | — | — |
パワー値 | — | — |
照準具 | — | — |
パワーソース | 電力 | — |
給弾方式 | — | — |
発射速度 | — | — |
発売日 | 不明 | |
撮影日 | 2003年8月5日 | |
購入店 | トイザラス | |
実売価格 | 2.999円(消費税別) | |
ポイントスター |
★☆☆☆☆
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